シラバス参照

シラバス年度 2024 
科目分類  
科目コード 9228 
科目名 社会言語学演習 
単位数
開講期 後期 
担当教員

高野 照司

備考  



授業の目的および概要
ことばのバリエーション学

 本講義は、今学期開講している「社会言語学研究」とセットで履修されるべきもので、それらの講義を通して、社会言語学のコア理論である「変異理論」(Variation Theory)の全体像の把握とその理論体系に基づいた調査の遂行を目的とする。
 履修者は、各自、ことばのバリエーションや変化に関する独自の調査プロジェクトを立案・遂行し、成果を評価する。また、収集された言語データを持ち寄り、初歩的な分析の実践学習(データセッション)を講義内に行う。 
授業方法
1  講義 1  演習
   
 
 テキストの指定箇所の概要の口頭発表(小節を分担)、補足解説、およびディスカッションを行う。また、言語データを持ち寄り、分析の仕方を検討するデータセッションを適宜行う。
 学期末レポートとして、前期の「社会言語学研究」で立案した調査計画を改訂するなどした小規模の社会言語学調査プロジェクトを遂行し、その成果を小論にまとめる。 
アクティブラーニングの手法・内容
1  PBL(課題解決型授業)  
1  ディスカッション・ディベート  
1  プレゼンテーション 1  実習、フィールドワーク
※ 「反転授業」とは知識習得の要素を授業外に済ませ、知識確認等の要素を教室で行う授業形態になります。  
到達目標
 ことばのバリエーションに関する研究においてこれまで重要とされる研究成果に精通するとともに、独自の研究テーマを発掘し、調査プロジェクトを遂行し、その成果を公表すること。 
授業計画
01 以下、内容的に長いものに関しては2回の講義で続けて扱う
第 1回 オリエンテーション、前期のレビュー 
02 第 2回 音韻的バリエーション:前半 
03 第 3回 音韻的バリエーション:後半 
04 第 4回 形態・統語的バリエーション:前半 
05 第 5回 形態・統語的バリエーション:後半 
06 第 6回 談話・語用論的バリエーション:前半 
07 第 7回 談話・語用論的バリエーション:後半 
08 第 8回 時制・相のバリエーション:前半 
09 第9回 時制・相のバリエーション:後半 
010 第10回 その他のバリエーション変数:前半 
011 第11回 その他のバリエーション変数:後半 
012 第12回 変異理論と説明能力  
013 第13回 調査プロジェクト学生発表、およびデータセッション 
014 第14回 調査プロジェクト学生発表、およびデータセッション 
015 第15回 全体の総括 
成績評価方法
授業内発表(40%)、ディスカッションへの貢献度(20%)、学期末レポート(40%)で総合的に評価する。 
課題に対するフィードバック
各学生の口頭発表時に口頭でフィードバック等を与える。 
事前・事後学習・必要時間(講義1回あたり)
各授業回につき、事前事後学習合計で4時間の学習を必要とする。
・毎時間、テキスト(洋書)を丁寧に精読し、要点や疑問等を明らかにした上で講義に臨むこと。
・講義に関連するテキスト以外の文献を各自で読み進め、学期末レポートの準備を着実に行っていくこと。 
事前学習 2  時間 事後学習 2  時間
教科書・参考書
教科書: 科目提供者が執筆した論文、及び、Tagliamonte, Sali A. (2012). Variationist Sociolinguistics. Wiley-Blackwell.
参考書等:① Meyerhoff, Miriam. (2011). Introducing Sociolinguistics. 2nd Edition. New York: Routledge ② 日比谷潤子(編著)(2012)『はじめて学ぶ社会言語学』ミネルヴァ書房 ③『応用言語学事典』研究社 ④ Holmes, Janet. (2013). An Introduction to Sociolinguistics. 4th Edition. (2013). Routledge. ⑤ Chambers, Jack K. (2003). Sociolinguistic Theory (2nd Edition). Blackwell. 
注意事項
◎授業内で英文の精読・輪読は行わないので、受講者は毎時間扱う箇所を各自で入念に読んでおいてください。
◎本講義の受講にあたっては「社会言語学研究」(前期開講)の履修を必須要件とします。 
参照リンク
DPとの関連・ナンバリング
院文学DP1.DP3 


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