|
授業の目的および概要
|
|
「ことばと社会」の密接で規則的な関係を解き明かす
私たち人間に固有の能力である「ことば」は、普段の日常生活の中で効果的(かつ、時には戦略的)なコミュニケーションの手段として、様々に形を変えて活用されています。実は学問的に調べてみると、その多様な言語使用には一定の秩序や規則性があり、様々な社会的な情報に照らして分析をすることで説明が可能です。また、私たちの「ことば」は時とともに必然的に変化しますが、その変化もまた一定の法則に基づいて進み、日常生活や社会の中にことばの変化を推し進める要因が数多く存在しています。 本講義の目的は、私たちの最も重要なコミュニケーション手段である「ことば」の多様性やそこに潜む規則性、及び、ことばの変化のしくみやプロセスを、話者の人物的背景(出身、年齢、性別、社会階層、人種や民族性、人脈、アイデンティティーなど)、話者の心理や意図、話者と聴き手との関係性(親しさや力関係)、コミュニケーション活動が行われる場面やその目的など、様々な社会的情報を駆使して説明する視点を身に付け、「ことば」の特性についての洞察力を磨くことにあります。 講義では、英語の多様性や変化の様子を中心に、日本社会での類似の現象と比較・検討を行うことで理解を深めます。補助DVD教材、ネット動画、様々な英語の実音声、ことば使用に対する人々の意識調査の成果等をふんだんに用いながら、私たちの身の周りで日常的に観察される「ことば」使用の様々な現象に関して、具体的で新しい発見に富んだ講義を展開します。
|
|
|
|
授業方法
|
|
| |
|
1
講義
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
講義形式で行います。 毎時間、事前に配布された「予習プリント」を完成してMoodleで講義開始までに提出してください。「予習プリント」は予めMoodleの本講義コースページにワードファイルとして掲載するので、それを利用してください。「予習プリント」は、教科書(下欄参照)の指定箇所を読んだり、言語やコミュニケーションに関する動画を視聴して完成していくものです。講義内で答え合わせや補足的解説を加えるので、各自印刷をして講義に持参してください。 パワーポイント、及び、プリントを用いて講義を行いますが、一方的な講義だけではなく、適宜、グループ・ディスカッションの機会をできるだけ多く設け、学生参加型の授業を展開します。 学期末には学生独自のテーマに基づいた学生グループ(3-4人一組)による小プロジェクトの発表(10分程度)の機会も設けます。 最後に、各自の「講義ノート」を提出してもらい、日頃の学習の成果として評価に組み込みます。
|
|
|
|
|
アクティブラーニングの手法・内容
|
|
| |
|
|
|
|
|
|
|
1
ディスカッション・ディベート
|
1
グループワーク
|
|
|
|
|
1
プレゼンテーション
|
|
|
|
|
|
※ 「反転授業」とは知識習得の要素を授業外に済ませ、知識確認等の要素を教室で行う授業形態になります。
|
|
|
|
|
到達目標
|
|
|
入門書を読みながら社会言語学の全体像や学問的意義を把握し、社会言語学的視点から「ことば」を研究していくことの面白さや醍醐味を説明できる。
|
|
|
|
授業計画
|
|
| |
|
01
|
1.オリエンテーション、社会言語学的アプローチとは
|
|
|
02
|
2. ことばと文化
|
|
|
03
|
3.日本語の地域差・英語の地域差
|
|
|
04
|
4.英語における社会階層差
|
|
|
05
|
5.英語における人種・民族差
|
|
|
06
|
6.ことばと社会的不平等、教育問題
|
|
|
07
|
7.英語の年齢差・世代差
|
|
|
08
|
8. 若者ことば
|
|
|
09
|
9.ことばの変化
|
|
|
010
|
10.北海道方言の変化
|
|
|
011
|
11.ことばの性差
|
|
|
012
|
12.学生グループ発表1
|
|
|
013
|
13. 学生グループ発表2
|
|
|
014
|
14. 学生グループ発表3
|
|
|
015
|
15.総括とまとめテスト
|
|
|
|
|
成績評価方法
|
|
講義参加意欲(出欠席状況や発言)と予習プリントへの取り組み(50%)、学生グループ発表(20%)、講義ノート(30%)で総合的に評価します。※特別な事情を除き、講義開始以降の予習プリントの提出は認めません。
|
|
|
|
課題に対するフィードバック
|
|
|
課題に対するフィードバックは、講義内で口頭で行われる。
|
|
|
|
事前・事後学習・必要時間(講義1回あたり)
|
|
各授業回につき、2時間の事前学習、2時間の事後学習を必要とします。 ・毎時間、「予習プリント」課題があります。教科書の指定された箇所を読んだり、言語やコミュニケーションに関する動画を視聴して完成させるもので、講義開始までにMoodleで提出してもらいます。「予習プリント」は予めMoodleの本講義コースページにワードファイルとして掲載するので、それを利用してください。 ・学期末に「講義ノート」を提出してもらうので、毎時間の講義の内容の理解を確認し、配布物や予習プリントを整理しておくことが重要です。
|
|
事前学習
2
時間
|
事後学習
2
時間
|
|
|
|
教科書・参考書
|
|
(教科書:全員必須)日比谷潤子(編著)(2012)『はじめて学ぶ社会言語学』ミネルヴァ書房 (参考書)田中春美・田中幸子編著『社会言語学への招待』ミネルヴァ書房、『応用言語学事典』研究社、P.トラッドギル著『言語と社会』岩波新書、鈴木孝夫『ことばと文化』岩波新書
|
|
|
|
注意事項
|
|
・初回の講義では、概論についてのイントロ講義の他に、ディスカッション用のグループ分けを決めるので、履修希望者は欠席しないでください。 ・講義内で配布する各種資料や動画、音声などはMoodleを媒介して共有します。ネット環境の整備を予めお願いします。プリントや資料は各自で印刷して講義に持参してください。 ・事前に配布される「予習プリント」は講義開始前にMoodleで提出してください。特別な事情を除き、開始後の提出はできません。完成した予習プリントは、講義内で答え合わせや補足的解説を加えるので、印刷をして講義に持参してください。「予習プリント」は予めMoodleの本講義コースページにワードファイルとして掲載するので、それを利用してください。 ・毎時間配布する講義プリントや予習プリントをしっかりと整理し、学期末に提出してもらう講義ノートを継続的に作成していってください。
|
|
|
|
参照リンク
|
|
|
|
|
DPとの関連・ナンバリング
|
|
|